2015年11月17日 更新

電力自由化のメリット、デメリットって?

電気料金が各社の競争で安くなる…というイメージの電力自由化。実際のところ、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか? 企業が各地に建設しているメガソーラーの現状なども踏まえ、電力自由化による暮らしの変化について考えます。

「電力自由化」のメリット、デメリットを知る前に、まずは「そもそも電力自由化って何なのよ?」という基本事項のおさらいからスタートしましょう。そのうえで、メリット、デメリットを知れば、今後の我が家のエコ活動や節約にも参考になるはず。最近は注目が集まっているトピックスなので、様々な分かりやすいサイトが増えています。
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電力自由化とは?しくみやメリットを徹底解説| エネチェンジ

電力自由化とは?しくみやメリットを徹底解説| エネチェンジ
2016年4月に家庭などに向けた電力小売りが全面自由化され、電気を買う会社やプランを自由に選べるようになります。電気代の携帯電話やガスとのセット販売なども提供されます。エネチェンジでは電力自由化の仕組みや、最新ニュースなどを紹介しています。
こちらのサイトは「電力自由化」についてはもちろん、メリットについても説明されています。とっつきやすいのでおすすめです。
これまでの国内の電力史として「日本の電気事業の歴史」などの年表もあるので、「まずは基本的なことをさらっと、でも、ある程度はしっかりと学びたい」という少々わがままな方にも向いています。
電力の小売り自由化の状況

電力の小売り自由化の状況

自由化前と自由化後。電力の供給の仕組みはどう変わったのでしょうか? わかりやすく図版でチェック。
2016年4月からの電力小売全面自由化

2016年4月からの電力小売全面自由化

2016年4月以降の全面自由化に関する情報も満載。これまでと何がどう変わるのかもチェックしておきましょう。

電力自由化 - 電気事業について | 電気事業連合会

電力自由化 - 電気事業について | 電気事業連合会
電気事業連合会が運営する日本の電気の総合情報サイト。原子力発電の推進と原子燃料サイクルの確立に向け、その中核となるプルサーマル計画や高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)の最終処分に関する情報等を配信。
やはり業界団体がオープンにしている基本情報ははずせません。というわけで、電力についての基本情報といえばこちら。全体的に教科書的な固いイメージはありますが、やはり目を通しておいて損はありません。
ただし言葉の言い回しなどが少々、回りくどい感は否めません。ちょっとしっかりと知識を得たいという方は、時間がある時に腰を据えて読み込みましょう。
電気事業連合会

電気事業連合会

電力自由化はもちろん、原子力発電や新エネルギー関連など、電気に関わる情報を幅広く得ることができます。
電力自由化の経緯

1993年(平成5年)、総務庁(当時)のエネルギーに関する規制緩和への提言を契機に、電気事業審議会での審議が始まり、1995年(平成7年)4月の31年ぶりの電気事業法改正以後、3回の法改正によって、独立系発電事業者(IPP)の新規参入や既存の電力会社以外の特定規模電気事業者の小売が認められ、また自由化範囲は2000年(平成12年)3月に使用規模2000kW(キロワット)以上が対象となって以後、2004年(平成16年)4月から500kW以上、2005年(平成17年)4月から50kW以上へと段階的に拡大されてきました。これに対して電力会社は経営の効率化に努め、電気料金の引き下げと料金メニューの拡大を行ってきました。

2007年(平成19年)4月には電気事業分科会において、家庭部門も含めた全面自由化の是非についても検討されましたが、現時点での自由化範囲の更なる拡大は、家庭部門のお客さまにメリットがもたらされない可能性が高いとして、一定期間をおいて改めて全面自由化の是非について検討されることとなりました。

時間がない人のための「すぐわかる電力自由化のメリット・デメリット - 電気を知って得する情報サイト:energy-navi

時間がない人のための「すぐわかる電力自由化のメリット・デメリット - 電気を知って得する情報サイト:energy-navi
提携や監視委員会の発足など最近再び熱を帯びている電力自由化。 その電力自由化に関して短時間で、メリットとデメリットをおさらいしておきましょう。
図版等が多く散りばめられていて、気軽に読み進められます。また、メリットにばかり言及するサイトも少なくない中、こちらはデメリットについても、しっかりと触れられています。なるほど〜。やっぱりいいことだけとはいかないようです。大抵のものはメリットだけでなく、デメリットもあるものなのですね。
電力自由化のメリットとは

消費者にとっての電力自由化のメリットは選択肢が広がることです。小売の全面自由化によって複数の企業の中から電力を選ぶことができるためブランド・料金・発電方法など消費者の選択できる幅が広がります。企業側も選ばれる立場になるため提携や新サービスを企画し、ポイント制度やセット販売による割引などが現在予想されています。東京電力などの一般電気事業者にとっても、今までのエリア外顧客へ販売ができるようになるため新規顧客獲得のチャンスとなります。


電力自由化のデメリットとは

消費者にとっての電力自由化のデメリットは質の低い事業者が参入しうることです。小売市場への参入が自由化することで発電体力や技術力の低い企業も多く参入することも考えられます。競争が激化しコストカットのため余分な設備を削減していった結果、災害時などに十分な対応ができない企業も現れてくることが予想されます。
世界一かんたんな電力自由化講座

世界一かんたんな電力自由化講座

上記サイト内にある「世界一かんたんな電力自由化講座」もおすすめです。図版も多用され、確かに分かりやすい講座になっています。

電力小売自由化のデメリット | 問題点は?

電力小売自由化のデメリット | 問題点は?
電力小売自由化という制度によって起こる問題や、我々が受けるデメリットを説明します。
自由化による低価格競争は消費者にメリットをもたらす一方で、質の悪い業者の参入や電力供給の不安定化を招くといった、「電力自由化」の社会的なデメリットについて言及しています。電力自由化がサイバーテロを引き起こす可能性を高めるとはまったく考えつきもしませんでした。物事は様々な面から見る必要がありますね。
自由化バブル!?

自由化バブル!?

「電力自由化」により様々な企業が電気事業に参入。バブルともいえる状況がおこっています。これがどのような影響を暮らしにもたらすのか…注意が必要です。
自由化バブル

 既に「自由化バブル」ともいうべき現象が発生しています。2015年5月16日の日経新聞の記事によれば、首都圏では合計1300万キロワット分の火力発電所の建設計画があるそうです。この1300万キロワットという数字は原発13基分もの出力に相当する量で、供給過剰の懸念がある、と記事で指摘されています。
 原発が全国で停止していて、真夏や真冬の電力使用量のピーク時に供給が逼迫している、というのが震災以来の日本の電力事情の大きな懸念事項です。とはいえ、首都圏だけで原発13基分もの火力発電所が新たに稼働するというのは、過剰な設備となる可能性が非常に高いといえるのではないでしょうか。競争の激化により電気料金が下がる効果も期待できますが、行き過ぎると供給の不安定化を引き起こします。

天然ガスへの依存

 また、新設が予定されている発電所の多くは天然ガスによる火力発電所です。石油と比べると圧倒的に発電コストが低い(参考:発電方法で選ぶ)というのが選ばれている理由ですが、天然ガス(LNG)への依存度の高まりが日本経済への新たなリスクとなる可能性もあります。例えば英国では電力の小売自由化後、一旦は電気料金が下がったものの、原油価格の高騰などを原因として以前よりも電気料金は高くなっています(参考:海外の先行事例) 天然ガスは世界中に資源が点在していて、石油などと比べると安定的に供給できる燃料ではありますが、リスクとなってしまう可能性はゼロではありません。

サイバーテロのリスク

 既に500社もの「新電力」が産声をあげています。今までは10社しかなかった電力会社が、一気に50倍以上にも増えたのです。プレイヤーが増えれば必然的に、個々の電力会社を狙ったサイバーテロも起こりやすくなるでしょう。セキュリティの専門家の中には、自由化によるサイバーテロリスクの高まりを指摘する人もいます。

メガソーラーマップ | 太陽光発電の専門メディア PVeyeWEB

メガソーラーマップ | 太陽光発電の専門メディア PVeyeWEB
太陽光発電の専門メディア。PVeye WEBは、毎月25日に発刊される太陽光発電の月刊誌「PVeye」を補完するウェブ媒体です。太陽光発電に関わるニュースやデータを提供しています。
「電力自由化」に伴い、様々な企業が発電事業に参入しています。そして各地にメガソーラーが誕生しています。そんな現状も知っておきましょう。こちらは太陽光発電情報が満載の月刊誌のWeb媒体です。太陽光発電に関する最新のニュースなどはこちらでチェックを。

メガソーラー設置のメリットとデメリット | 「太陽光発電の見積もり比較!」安心・お得な導入方法

メガソーラー設置のメリットとデメリット | 「太陽光発電の見積もり比較!」安心・お得な導入方法
メガソーラーとは 国家政策としての太陽光発電を考える時には、「メガソーラー」という言葉をよく目にします。メガソーラーと言えば、単に大規模な太陽光発電施設のことを指すように思えるのですが、実際には出力1000kw以上の規模であると定義されています。2012年7月に固定買取制度が始まって以来、それならば採算がとれるという
エコで電気代も安くなりそうだし…と思える、各種企業の電気事業参入。特に太陽光発電による参入例はかなりの数があるようです。とはいうものの、そもそもメガソーラー設置自体にもメリットとデメリットがあるようで、何でもかんでもつくればいい、というわけではありません。
メガソーラー設置のメリットとデメリット

メガソーラー設置のメリットとデメリット

メガソーラーとは

国家政策としての太陽光発電を考える時には、「メガソーラー」という言葉をよく目にします。メガソーラーと言えば、単に大規模な太陽光発電施設のことを指すように思えるのですが、実際には出力1000kw以上の規模であると定義されています。2012年7月に固定買取制度が始まって以来、それならば採算がとれるということで多くの企業やメーカーなどが太陽光発電ビジネスに参入してきましたが、この中には単なる産業用太陽光発電の域を越えて、メガソーラーを設置している企業やメーカーも存在します。

このうち、電気事業者に限って言えば、太陽光発電計画は2020年度までに全国の電力会社10社で合計30か所のメガソーラーを設置し、合計14万kwを達成することを目標としています。一般家庭に設置する太陽光発電システムの出力がせいぜい5kw程度であることを考えると、いかに大規模な施設になるかが想像できます。

ここでは、メガソーラーのメリットとデメリットを確認していくこととします。

メガソーラービジネス : 日経BP社

メガソーラービジネス : 日経BP社
再生可能エネルギーによる電力を電力会社が長期間、決まった価格で買い取る制度(FIT制度)が各国で導入され、1000kW(1MW)を超える大規模な太陽光発電所(メガソーラー)が続々と建設されている。このサイトでは、幅広い取材に基づいた情報提供で、メガソーラー市場の健全な成長と業界の発展を応援する。
この際なので、「電力自由化」の勉強ついでにメガソーラーについての知識も知っておきましょう。実際に自分が電気事業者になるわけではなくても、参入業者の現状などを知ることで、今後の日本のエネルギー動向が見えてきます。
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みずほ情報総研:[連載]世界新エネルギー地図 第20回:米国(2)

みずほ情報総研:[連載]世界新エネルギー地図 第20回:米国(2)
IT、環境、社会経済、科学技術など、幅広い分野で活躍するみずほ情報総研のコンサルタント陣が、新聞・雑誌等に執筆した寄稿です。
日本国内の「電力自由化」について学んだら、世界のエネルギー状況も気になるところ。埋蔵資源や気候、産業などにより、エネルギー事情は大きく変わります。各国の現状を知ることで、日本が進むべき指針も見えてくるかもしれません。
興味のある方はシンクタンク系の記事なども読んでみてはいかがでしょうか。
米国の太陽光発電導入量

米国の太陽光発電導入量

太陽光発電など新エネルギーの普及では世界でやや遅れをとっている日本ですが、アメリカなど他国の状況は実際のところどうなのかなども知っておきたいところですね。
世界新エネルギー地図

前回取り上げた風力発電と同様、太陽光発電でも導入拡大の勢いが増している。2011年には185万5,000kWの発電設備を新設。同時期に900万kWを導入したイタリアや750万kWのドイツに比べると見劣りするが、3位の中国に次ぐ世界4位である。日本の導入量も増加傾向が続くが、2011年に110万kW程度で、米国が上回る。

最近は大規模発電事業用の太陽光発電設備が各地に建設され、2011年末の累積導入量は446万kWに達した。カリフォルニア州に建設中のデザート・サンライト・ソーラー・ファームや、トパーズ・ソーラー・ファームと呼ばれるプロジェクトは、いずれも55万kWの大規模事業で、日本のメガソーラーとはケタ違いだ。
社会が大きく動く時は、良きにつけ悪きにつけ様々な変化が発生します。「電力自由化」という大きな動きは、私たちの生活にも密着しているだけでなく、地球環境にも大きく関わる問題です。それだけに、多面的な角度から様々な情報を収集し、自分たちの対応を考えて行きたいものですね。
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