2017年3月7日 更新

電力自由化はマンションにも恩恵があるのか

電力自由化のきっかけとなったものは、やはり2011年の起きた東日本大震災の影響と言えるでしょう。この震災で、未曽有の大災害とも言われたチェルノブイリ事故より、さらに大きな規模でのメルトダウンにより、福島県は現場集域全体で人が住めない状態になり、排水が垂れ流し続けられたお陰で、強い放射能を帯びた汚水が海へと流れで続けている為に、現在もいまだに復興のめどが立っていません。原発廃止の動きは加速されそれに伴い電気料金の値上げが行われ始めたのが、電力自由化のきっかけともなったのです。

■マンションでの電力自由化の内情はこうなっている!

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2016年より、日本全国での電力自由化が実施されましたが、状況はどのように変化しているのでしょうか。マンションは集合住宅という体形を取っていますので、個人の住宅とは少し意味合いが変わってきます。また、アンペア数も高圧線を使用している場合がありますので、一般住宅とは同じ様な扱いにはならない事もあり、お住いの状況によっても変わってきます。

マンションは集合住宅ですので、分譲タイプではひとつの建物を住人達で管理するのが一般的でこれを管理組合と言います。管理組合では、全員がその建物や敷地または付属している施設の管理を行わなければなりませんので、希望するしないの有無に関わらず、法律上当然組合員となる事になります。

ここには個人的な意見では無く、住民全体の意見として話し合いが行われます。賃貸で借りている方は、管理組合会員ではありませんが、利害関係のある場合に限っては、個人の意見を述べる事は可能となっています。つまり、電力の自由化制度があっても、個人で決められるものではなく、この管理組合の総会によって決められていくのです。
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■電力自由化と管理組合での高圧一括受電による見直し

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マンションは、多くの住民が住まう集合住宅であり、施設全体の決め事には、管理組合の総会での決議が不可欠な要素となる事でしょう。電力の自由化を考える際には、高圧一括受電の問題があり、これはマンションなどの集合住宅の場合には、集合住宅全体で電力事業者との高圧電力契約を行い、各専有部分利用者は高圧電力契約者と低圧契約することで、電気の供給を受ける電気契約の方法なのです。

つまり、高圧一括受電契約をしている建物では、電力の自由化がなされていても、個人的に新電力会社を切り替える事はできないという事になります。しかし、これは一般的な事で、電力会社によっては、複数のプランを用意している場合がありますので、お確かめのうえ検討なさってください。

電力会社のプランにもよりますが、高圧電力料金単価と、低圧電灯料金単価の差によって、電気料金を引き下げる事ができるという方法もあるのです。高圧一括受電契約を行っていない建物に関しては何ら問題はなく、個人で自由に新電力会社を選ぶ事が可能になっています。電気のメーターは電力会社が所有者ですので、変更にも何ら問題はありません。

■高圧一括受電契約では新電力の恩恵は得られない?

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新規の管理組合では、高圧一括受電契約の問題が定義され話し合いとなる事でしょう。高圧一括受電契約を行うと、それまでの電気料金より確実に安くなるのは間違いのない事で、高圧線利用の為に電気料金単価が大きく下がりますので経済的なメリットは大きいと言えます。ただし、この浮いた差額を区分所有者である個人が受けるのか、管理組合で享受するのかの違いでもめる事もあるのです。

これは個人的な考え方もあり、通常では電気料金の差額をプールする事により、繰越剰余金が貯まっていきますので、この余剰金を使って将来の修繕資金に活用できるというメリットは大きいと言えるでしょう。しかし、遠くない将来に住宅を売却予定にある方などには、そのようなメリットがありませんので、直接還元して欲しいともめる事も考えられます。

最もマンションでは、2005年以降に50KWを超える場合に高圧で契約できるようになっている為に、時期的にもかなり以前からこの恩恵を受けています。その為、先取りして自由化のメリットを受けていますので、高圧一括受電契約により新電力会社を利用できなくとも、さほど問題はないでしょう。

■高圧一括受電契約と新電力会社のメリットでの比較

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電力の自由化では、集合住宅では大きく二択の選択が行われています。1つ目は2005年から始まっていた高圧一括受電契約で、もう1つは2016年より全国で電力の自由化制度による、新電力会社が選択が挙げられます。メリットは双方にありますが、細かく見ていく事でその選択肢が増える可能性もあります。

マンションと一般住宅とも大きな違いは、共有部分がかなり広く、この部分の管理費も支払わなければならないという事でしょう。しかし、高圧一括受電契約においては、この共用部分の電気代が直接安くなる為に、管理費自体が安くあげられるというメリットに繋がっているのです。

高圧一括受電契約を行っていない集合住宅については、電力の自由化後には沢山の新電力会社の様々な電気料金プランの中から、お好きなプランを選べるというのが最大の利点となる事でしょう。ご家庭に一番見合った新電力会社のプランを選びだす事で、自宅の電気料金を安くする事が可能になるというメリットが挙げられます。管理組合との兼ね合いもありますので、両者を比較対象して検討なさると良いでしょう。
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