2016年1月14日 更新

ガスの小売り自由化は段階的に規制緩和が進められてきた

ガスの小売り自由化は2017年からスタートすると言われていますが、それよりも前の1995年からガス領域は段階的に規制緩和がすすめられてきました。この段階的な規制緩和によってガス事業に新規参入する会社も増えたようです。

ガスの小売り自由化、一般家庭向けは2017年4月から

電力自由化から遅れること1年、ガスも小売り自由化がすすめられています。
都市ガスを利用している一般家庭が影響を受けるガスの自由化は、2017年4月から開始されると言われています。
都市ガス小売の全面自由化について|コラム|新電力ネット (25472)

経済産業省は2017年をメドに都市ガスの小売りを家庭向けも含めて全面自由化する。
経産省は17年以降、登録さえすれば小売りを始められるようにする。ガス会社が経費に一定の利益を上乗せして料金を決める「総括原価方式」もなくす。料金を自由に競わせることで、家計負担の軽減を図る。
電力と同様にガスも1995年から自由化を段階的に進めており、2017年には全ての領域での全面自由化が始まる予定です。誰でも自由な料金で都市ガスを供給できるようになり、エネルギーの大競争時代が始まりを告げています。

ガスの小売り自由化は、段階的に進められてきた

ガスの小売り自由化は2017年4月と言われていますが、これは一般家庭向けのガス自由化の開始時期を言います。実はこのガス小売り自由化は1995年から段階的に進められてきました。
大口の顧客から徐々にガスの小売り自由化が開始され、2017年からは最も小規模となる一般家庭にガスの小売り自由化が開始されます。
ガス事業の自由化は1995年に年間使用量200万立方メートル以上の大工場などで始まり、1999年に100万立方メートル以上(大型商業施設など)、2004年に50万立方メートル以上(中規模工場など)、2007年には10万立方メートル以上(小規模工場など)と、順次自由化され、利用者とガス事業者の交渉で料金を決められている。
 都市ガスは電力と同様に、大口の顧客から段階的に小売の自由化が進んできた。自由化が始まったのは電力よりも5年早い1995年(平成7年)からで、2007年(平成19年)までに家庭向けを除く小売事業の規制が撤廃された
3.4.2 ガス事業制度 │ 資源エネルギー庁 (25430)

平成7年(1995年)

都市ガス市場は1995年から段階的に規制緩和が進んでおり、現時点では法人向けなど全体の約60%は自由化されている状況になっています。
1995年の制度改革においては、これまでの一般ガス事業者による地域独占供給を見直し、大口需要家を対象としたガスの小売自由化等を実施しました。

この制度改革により、年間契約ガス使用量200万m3以上(46MJ換算)の大口需要家は、ガスの供給者を選ぶことが可能となり、料金やその他の供給条件も当事者間の自由な交渉によるものとなりました。
1995年(平成7年)から段階的に進められてきた。電力と同じように大口の利用者を対象に販売価格を自由に設定できるようになり、徐々に規模の小さい利用者に対しても自由な料金設定が可能になった。
1995年改正

ガス小売の部分自由化:年間契約数量200万m3/件以上
原料費調整制度導入

平成11年(1999年)

1999年の制度改革においては、小売自由化範囲の拡大(年間契約ガス使用量100万m3以上(46MJ換算)に拡大)、接続供給(託送)制度の法定化、料金規制の見直し(供給約款料金の引き下げについて認可制から届出制へ移行)等を実施しました。また、公正・有効な競争を確保するという観点から、2000年3月、「適正なガス取引についての指針」が制定されました。
1999年改正

小売自由化範囲拡大:年間契約数量100万m3/件以上
託送供給制度の法定化:大手都市ガス4社に託送供給約款作成義務
料金規制の見直し:規制部門の料金引き下げを認可制から届出制へ

平成16年(2004年)

2004年のガス事業制度改革では、川上から川下まで一貫した体制でガスを供給する体制を維持した上で、新たに、ガス導管事業をガス事業法上に位置付けるとともに、ガス導管の託送ルールを充実・強化し、ガス小売自由化範囲を年間契約ガス使用量50万m3以上まで拡大しました。
2003年改正(2004年4月施行)

小売自由化範囲拡大:年間契約数量50万m3/件以上
ガス導管事業の創設:自らが特定導管を維持、運用し大口供給を行う事業(公益特権付与、導管投資インセンティブ付与)
託送供給制度の拡充:全ての一般ガス事業者、ガス導管事業者に託送約款の作成、公表義務化

平成19年(2007年)

2007年には家庭を中心とする小口の利用者を除いて小売の自由化が完了している。
2007年のガス事業制度改革では、2003年のガス事業制度改革に係る検討結果を踏まえ、自由化範囲の拡大にあたり、供給者選択の仕組みが実効的に機能するよう、自由化範囲の担保方法、託送供給制度の充実・強化、自由化領域の顧客に対する供給義務のあり方の仕組みの整備、新規の導管設置による利益阻害性判断基準等に係る対応について審議がなされ、同年4月より小売自由化の範囲を年間契約ガス使用量が10万m3以上の需要家まで拡大しました。
2006年改正(2007年4月施行)

 小売自由化範囲拡大:年間契約数量10万m3/件以上

段階的な規制緩和によって、ガス事業への新規参入が進んだ

法制度・規制:ガスも小売全面自由化へ、電力に続いて2020年までに (1/2) - スマートジャパン (25455)

新規参入の動きが活発に進んで、従来のガス事業者と激しい競争を展開している。新規参入者のシェアは2007年度に早くも10%を超えて、さらに2010年度には15%を超える水準まで上昇した
ガス市場の開放度を見るうえで、ひとつの指標になるのは新規参入事業者によるシェアの伸びである。1995年に小売の自由化が始まって以降、ガス会社以外の事業者でも大口の利用者にガスを供給できるようになり、その供給量は年々増えている。2011年度には自由化されている市場の供給量のうち17%を新規参入事業者が占めるまでに拡大した

2017年の一般家庭向けのガス小売り自由化によって、さらなる新規参入会社は増えるのか?

産業用太陽光発電 メリットとデメリット【2015年度】 (25473)

あまり一般家庭では知らなかったもの、1995年から段階的な規制緩和によってガスの小売り自由化が進められてきました。
このガスの小売り自由化が進むにつれて、ガス事業に新規参入する会社も増えてきているようです。2017年4月からは一般家庭向けのガスも自由化が始まります。
この2017年のガスの自由化によって更なる新規参入会社も増え、我々の選択肢は増えていくのでしょうか?
どういったガス会社が自分に合うのかどうかを冷静に見極めて選択しなければいけません。
32 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

ガスの小売り自由化でも、厳しい新規参入・・・後押しする動きも

ガスの小売り自由化でも、厳しい新規参入・・・後押しする動きも

ガスの小売り自由化が始まると、ガス事業に新規参入する会社も増えて、価格競争が激しさを増すと考えらえています。その結果、私たち一般家庭でもガス料金が安くなる可能性もできますが、この新規参入が意外にも厳しいと言われています。
にんまり | 4,845 view
2017年4月ガスの小売スタート。プロパンも都市ガスも一緒なの?

2017年4月ガスの小売スタート。プロパンも都市ガスも一緒なの?

ご存知でしたか?電力だけではなく、まもなくガスの小売市場でも販売の自由化が始まります。ガスには都市ガスとプロパンがあります。どちらも同じように自由化が始まるのでしょうか。
sawaco | 1,288 view
やってみてどうだった?【イギリスのガス小売り化】

やってみてどうだった?【イギリスのガス小売り化】

日本でのガス小売り自由化は、2017年4月にスタートされると言われています。イギリスではすでにガスの小売り自由化が進められており、その動向に関して日本も学ぶことは多いのではないでしょうか?
にんまり | 282 view
【必読】 ガス・電力の小売り自由化で、消費者が気を付けるべきポイント

【必読】 ガス・電力の小売り自由化で、消費者が気を付けるべきポイント

電力自由化が2016年4月からスタート、その1年後の2017年にガス自由化がスタートすることとなっています。電力だけではなくガスの小売り自由化によって、多くの会社が電力・ガス事業に参入し、価格競争も激しくなると予想されまます。そのような中で、我々消費者が気を付けなければならないポイントとは何でしょうか?
にんまり | 482 view
2017年ガスの自由化で、ガス導管は整備されていくのか?

2017年ガスの自由化で、ガス導管は整備されていくのか?

都市ガスを使用したくてもできない地域があります。それは都市ガス供給のために欠かせない「ガス導管」が整備されていないから。2017年のガスの自由化でガス導管は整備されていくのでしょうか?
にんまり | 1,904 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

にんまり にんまり
電力ドットコム


おすすめの記事

今注目の記事