2017年4月13日 更新

来年はガス自由化!貴方はガス会社を変更しますか?

ガス自由化についてのメリットやこれまでの流れ、それにガス会社を選んで変更するときの手順を調べてみましたのでご覧ください。

紆余曲折あって辿り着いた都市ガスの自由化

遂に電気に続いてガスの自由化が始まり、電気会社もガス会社も自由に選択できるようになり、消費者は自由化の恩恵を受けることができるようになります。都市ガス会社は、自社で持つガス導管を通じて工場や一般家庭にガスを供給していますが、日本のガス導管の7割を東京ガス、大阪ガス、東邦ガスの大手3社が所有しており、この独占的な不公平を無くす為に、国は2022年までに、導管事業だけをガス会社から分離して別会社にする「ガス導管分離分割」を達成させる予定です。

この導管の中立性を巡って、当初、大筋でガス自由化に賛同していた都市ガス大手3社は態度を一転させた為、ここへ至るには様々な困難がありました。電力で言うところの「配送電分離」つまり、送配電事業の「法的分離」で決着している課題について、都市ガス大手会社は、導管事業は別会計の「会計分離」で行われており、法的分離に難色を示していた為です。
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オール電化が進んだとはいえ、ガスは電力と並んで日常生活に欠かせないエネルギー。一方の電力が全面自由化へ大きく舵を切ったからには、ガスも“蚊帳の外”というわけにはいかない。そこで新たな方向性を示そうと設けられたのが今回の小委員会で、「全面自由化について前向きに捉え、対応していきたい」と東京ガスの高松勝総合企画部長が発言するなど、大阪ガス、東邦ガスの“都市ガス大手3社”も当初は大筋で賛同を示していた。
電力が自由化され、いよいよガスも自由化されることになりました。オール電化の家も増えている中、ガスもこのままではいけないということなのでしょう。それでもガス管の中立性をめぐっては二転三転あったみたいですね。

ガス導管事業が別会社化

都市ガス大手3社のガス導管事業が別会社化されます。これは簡単に言えば新規参入者でもガス導管を公平に利用できることです。既存のガス管を使ったほうが利便性もいいですし、無駄な工事も必要なくなりますからね。
ただ、新規参入事業者はガス導管の利用料を支払う必要があるようです。ここで問題になるのは利用料なんですけど、利用料金は国がチェックするらしい。これなら価格競争になるかもしれないですね。
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都市ガス大手は、液化天然ガス(LNG)から都市ガスを製造し、地下に埋設されたガス導管を通じて工場や家庭に供給している。東京、大阪、東邦の大手3社については、ガス導管を敷設・管理する事業を、ガス製造や小売事業と分離、別会社化することを義務づける。

複数の事業者が同じ地域にガス導管を敷設すると導管が二重になるなど非効率になるため、ガス導管は現行制度と同じ地域独占を継続。新規参入事業者は、ガス導管の利用料(託送料)を支払って消費者にガスを供給する。しかし、利用料が割高に設定されると新規参入の障壁となるため、利用料金は認可制として国がチェックする。
新規参入業者はガス各家庭に供給するガス導管を持たない為、一般ガス事業者から既にある導管を借りてガス供給をしなければなりません。このシステムを「託送供給」と言い、導管を使用するには「託送料金」を支払う必要があります。

ガス導管の使用量、いわゆる「託送料金」を巡っては、以前から不透明性を指摘されていましたが、ガス導管を持つ大手ガス会社によって使用料が割高に設定されると、ガス料金に上乗せされ、価格にも影響する為、認可制として国がチェック機能を持つようになり、新規参入事業者にも公平に利用できるようになります。

ガス自由化のメリットとデメリット

メリットはやはり料金プランでしょう。ガス料金だけでなく、セット販売によってお得になるケースが増えると思います。デメリットはガス管の安全性と言われていますが、法律や安全管理についてはよく議論されているので心配ないと思われます。
今まで独占されてきた市場に新規企業が参入してきた場合、当然競争が生まれます。その結果価格が下がるということが市場の原理により予想されます。競争は価格に限らず、サービスの質にも影響を及ぼしカスタマーサービスの向上につながることも期待されます。電力とのセットプランやポイントがつくサービスなどメニューのバラエティが増えることも十分あり得るでしょう。もっと分かりやすい料金形態の契約プランが出てくるかもしれません。
ガス自由化の大きなメリットは、やはり料金の値下げです。今までは地域のガス会社が独占販売状態だった為、値下げになることはありませんでした。ガスの自由化によって価格競争が始まりますので、消費者は好きなガス会社を選べるようになり、料金の値下げ、サービスの向上にも期待ができます。ガスと電気の「セット割」も登場することでしょう。電気・ガスだけではなく、電話、インターネット、様々な組み合わせで、お得に選択できるようになります。エネルギーの自由化の最大のメリットと言ってよいでしょう。

デメリットについては、ガス導管が整備されていない地域と料金格差が広がる懸念もありますが、今後のガス自由化で都市ガス市場が更に大きくなれば、導管整備も進み、より多くの家庭で都市ガスが利用できるようになります。また、保安業務の提携を進める等、弱い部分を補強していく動きがありますので、より安全性が高まることでしょう。
東京電力の広瀬直己社長は7日までに、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、2017年の都市ガス小売りの全面自由化で参入する家庭用ガス販売について、「ノウハウを持つ企業と手を組む必要がある」と述べ、地域ガス会社との提携拡大を進める考えを明らかにした。具体的には電力販売で組むLP大手の日本瓦斯や静岡県を地盤とするガス会社、TOKAIホールディングスを候補にガス保安業務などで提携し、弱点を補強する。

ガス会社を選んで開通するまでの手順

ガスが自由化されるということは、当然新しいガス会社を選ぶということです。そこでどのような流れで切り替えを進めたらいいのか調べてみました。思っていたよりも簡単なので、気軽にガス会社を変更できるかもしれませんね。
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2.乗り換え先のガス会社に連絡
 どこのガス会社に乗り換えるのか決めたら、そのガス会社に申し込みをしてください。申し込みにあたっては、今使っているガス会社から毎月届く「検針票」が手元にあると、スムーズに出来ると思います。
 なお、これまで使っていたガス会社に連絡する必要は基本的にありません。申し込んだ先のガス会社から手続きしてもらえるので、不要です。
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