2016年2月2日 更新

電力とともにガスも自由化される?

2016年4月より電力の小売り市場が自由化されますが、それにあわせて2017年にガスの小売りも自由化されるって知っていましたか?慌てる前にしっかりと対策しておきましょう。

2017年に自由化されるガス小売市場

2016年4月より電力の小売り市場が自由化され、新規参入企業が増えることのメリットやデメリットが報道で取り沙汰されるようになり、家庭でもどの電力会社を選ぶか相談が重ねられていると思いますが、一方で2017年にガスの小売りも自由化されるということは意外と知らない方が多いのではないでしょうか?
予習の意味も込めて要点を押さえておきましょう。
法制度・規制:似て非なる電力とガスの小売自由化、市場開放の共通点と相違点 - スマートジャパン (28915)

家庭向け電力、ガスの小売りが平成28年以降、それぞれ自由化される。今国会にも関連法の改正案が提出され、全面自由化が正式に決まる見通しだ。これまでの地域独占が崩れ、消費者にとっては自分の好きな会社から電気やガスを買うことができるようになる。新規参入者が増えて値下がりが期待されるほか、電気やガス、通信といった「セット販売」も自由化の“目玉”となりそうだ。
家計にとって恩恵が生まれるのはいいことですね。

そもそもなぜ自由化するの?

一言で言えば電力も自由化するから、ガスも自由化する、という理由が挙げられます。近年IHなどのオール電化でエネルギーをまかなう家庭が増えてきたため、ガス会社は昔ほどの安定した立場にはいられなくなっています。そんな中で電力が自由化し電気料金が安くなれば、苦境は必至です。それゆえ、ガスの自由化も求められるようになったのです。
 一方で、近年では新技術の登場により、電力とガスは再びエネルギー間競争が発生するようになった。例えば、IH調理器具の登場に端を発した1990年代以降のオール電化サービスの普及は、熱源としてのガスを不要にする代替技術である。また、2009年に登場したエネファーム2 は、家庭における電力の供給源をガスが代替するという技術であり、電力会社の市場を奪うものである。エネルギー間競争は、今も続いているのである。
これからは電気とガスも競争する時代になるかも知れません。

メリットだけでなくデメリットを見ておきましょう

天秤ばかり - GATAG|フリーイラスト素材集 (28992)

家計に恩恵が与えられるからと言っていいことばかりではありません。規制緩和によって市場が活性化された一方で、価格抑制のために労働者の賃金が下がっている、というデータも出ている通り、過度な競争はどこかにひずみが生まれます。消費者としてお金ありきで考えるのではなく、社会に与える影響や安全性などに気を配りながら契約するために、デメリットの面にもしっかりと目を向けておきましょう。
一般に、市場開放した場合、利用者に対しては、それまでのリスクフラットが、大波となる可能性が生じます。
例えば、住んでいる地域のガス会社は、新規参入の会社になってから、料金が半額程度になったとしても、もしかすると倒産するかもしれませんし、ガス事業から撤退するかも知れません。そうなったら、ある日、突然、ガスが出ないという事態も起こり得ましょう。
ガスや電気や水道は、公共的な社会インフラにございますので、大きなリスクを求めるよりは安定重視での経営が重要とは思いますですよ。
また、ガス漏れは、緊急を要する事態として現在は、ガス会社の修理用車両も緊急車扱いになっておりますが、果たして、そのような管理体制が、純粋な株式会社となった時に確保出来るのか。疑問にございますね。
それと、既存のガス会社には、どんなに人口の少ない地域でも、ガス供給を継続するように法で縛りましょうね。そうしないと、住宅の少ない地域からは撤退することになりますから。
例えば、郵便にしても、電話にしても、どんな山間部の集落であろうと、離島であろうと、配達されますですし、つながりますですね。要は、そうゆう必要性もあるとなりましょうね。
郵政民営化に伴って過疎地に郵便局がなくなるのでは、と危惧されていたことが思い出されますね。

ガス自由化を進めた他の国ではどうなっているでしょう?

東京大学教養学部 イギリス科研究室 (29001)

イギリスは、一般家庭向けのガスの小売りが96年に解禁されています。
その後どのような影響が出たのか参考のために見ておきましょう。
 ガス小売り自由化と時を同じくして世界的に燃料が高騰したという事情があるため、一概に「自由化前」「自由化後」で比較することはできません。ですがイギリスのガス料金はEU諸国の中でも明らかに低い水準にあるため、これは自由化による価格競争の結果だと評価されています。また、電力小売り自由化もすでに行われているイギリスの消費者は「ガス+電力」のセット契約を選択するケースが多く、これもまた純粋なガス料金の値下げ幅を計ることが難しくなっています。ただし、「ガス+電力」のセット契約では年間3~5万円安くなるというデータも出ています。
やはり価格は安くなっているようです。
とはいえこうしたメリットは企業側だけで成り立っているものではありません。
ガス市場の自由化を成功させるためには、このような事業者の経営努力、規制当局の自由化
のレビューのみでは不十分である。今回の 3 ヵ国のエネルギー規制機関の報告書にも触れられ
ているように、便益者である最終消費者が主体的に自由化への関心を高めることが必要であり、
成否を左右する。最終消費者が自由化への理解を深め、主体的に参画して意見を発信すること
により、事業者のイノベーションが生まれ、その成果として最終消費者の便益が高まる。この
ような好循環が生まれることが、持続的な便益の向上につながろう。
消費者も参加する、という意識が必要ですね。
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